ガバナンス

Node-REDプロジェクトは2013年からオープンで開発されています。 プロジェクトの核は、もともとIBMによって作成されたプロジェクトから開発されています。 大規模なユーザコミュニティがプロジェクト周辺に構築されており、 その多くのコントリビューションはノードの自発的な提供です。 コアプロジェクトへのコントリビューションははるかに質素なレベルでおこなわれています。

私たちの目標は、プロジェクト周辺の活発なコントリビュータコミュニティを育成することです。 私たちは次のことを実施する予定です。

  • 新規コントリビューションの奨励
  • コントリビュータが長く関わることの奨励
  • コントリビュータが意思決定にどのように関与しているかが 明確にわかる透明性の高い意思決定プロセスの保持
  • 不必要なプロセスおよび煩雑な手続きの可能なかぎりの排除

このドキュメントでは、 Node-REDのガバナンスとコントリビューションのモデルについて記載しています。 他の数多くのオープンソースプロジェクト、特にNode.jsから多大な影響を受けています。

このドキュメントは、私たちが今日までプロジェクトをどのようにマネジメントしてきたか、そして コントリビュータコミュニティの現在の規模を反映しています。

役割と責任

ユーザ

ユーザとは、プロジェクトを必要とするコミュニティメンバです。 ユーザのために、私たちは開発をおこなっています。 一般的なユーザというものは存在せず、ユーザが誰なのかまたは何を望んでいるのかという想定はするべきではありません。

ユーザがフィードバックを提供したり、ユーザとしての自覚を持ったり、Node-REDへの関心を広めたりしたとき、 プロジェクトは恩恵を得ます。

フィードバックの提供やさらにプロジェクトに関わることを選んだユーザは、 直ちに線を越えてコントリビュータとなります。

コントリビュータ

コントリビュータはプロジェクト開発においてより積極的な役割を果たすコミュニティの一部です。 彼らは様々な面での活躍が見られ、それはコードコントリビューションだけに限定されません。 issueの発行、提案へのコメントやメーリングリストでの質問に回答するユーザは、 コントリビュータと定義されます。

コントリビュータがプロジェクトについての経験と親近感を持ったり、プロフィールに含めたり、 関与したりすることで、コミュニティは大きくなっていきます。 プロジェクトリポジトリ(コード、ドキュメントなど)の変更に実績があるコントリビュータは、 コミッタになるように招待されていることに気がつくかもしれません。

コミッタ

コミッタは、プロジェクトに対するコミットメントや価値ある様々なコントリビューションを提供する能力を示した コントリビュータの一部です。 彼らはプロジェクトリポジトリへの書き込み権限の責任を信任されており、 コミュニティからのプルリクエストをレビューしてマージすることができます。

誰しもがコミッタになることができます。 コミッタは功績およびプロジェクトおよびコミュニティに対する明らかな貢献によって得られる役割です。

  • チームプレーヤとしてプロジェクトに参加する意欲と能力を示す。 典型的には潜在的なコミッタは、プロジェクト、その目的およびその計画に理解を示し、 足並みを揃えていると示すことが必要です。
  • すべてのコミュニティメンバを尊重し、 インクルージョン精神を持って共同して取り組む。
  • 質の高いコントリビューションの実績を有している。

一般的にコントリビュータは、 既存のコミッタコミュニティでの合意を通じてコミッタになるように招待されます。

コミッタになることは名誉であり、権限ではありません。 通常の状況下では、コミッタの立場はコミッタがプロジェクトに取り込み続けたいかぎり継続されます。 例外的な状況では、 コミッタコミュニティがプロジェクトに対する責任を果たしていない個人からコミッタの立場を剥奪すると 決定を下す可能性があります。

技術委員会

現在のコミッタコミュニティが小規模であることを考えれば、 これはコアな意思決定グループでもあります。 ディスカッションでの合意形成の過程を通じて、意思決定され、 コミュニティ全体に共有されます。 このグループが、バックログに優先順位付けをおこなうことでプロジェクトの方向性を定めます。 また、彼らはコミュニティの合意を通じて、このガバナンスモデルを更新する能力を有しています。

プロジェクトの目標が首尾よく達成されれば、 コミッタコミュニティはより組織化された技術委員会が必要とされる段階にまで成長するでしょう。 技術委員会の正確な性質はそのときに定義されるでしょう。

行動規範

プロジェクトは、明確な行動規範がコミュニティをオープンですべての人に友好的であるように コミュニティを維持することを保証するために役立つと強くい信じています。Contributor Covenant 1.4に 基づいた行動規範を採択しています。詳細はこちらで確認できます。

プロジェクトのすべてにおいて行動規範を遵守することは、全コントリビュータの責任です。 これは、私たちが互いにどのようにやり取りするか、 プライベートおよび公的な場の両方でどのようにプロジェクトを代表するのかまでを含みます。

どのような問題でも無事に、機密性高く、 [email protected]で技術委員会もしくは技術委員会のメンバへと直接連絡することができます。

参考文献

このガバナンスモデルは、多くの既存のオープンソースプロジェクトからヒントを得ています。