Node-REDの概念


    ノード
    ノードはフローの基本的な構成要素です。

    ノードはフロー中の前方のノードからメッセージを受け取るか、 HTTPリクエストの受信やタイマー、GPIOハードウェアの変化のような外部イベントを受け取ることで起動します。 ノードはメッセージまたはイベントを処理し、 フロー中の次のノードにメッセージを送出します。

    ノードのほとんどは1つの入力ポートと、必要であれば多数の出力ポートを持っています。

    設定ノード
    設定ノードは、 フロー内の通常のノードと共有できる再利用可能な設定を持った特殊なノードです。

    例えば、MQTT InノードおよびMQTT OutノードはMQTTブローカ設定ノードを利用して、 MQTTブローカーへの共通した接続を表します。

    設定ノードはワークスペースには表示されず、 ノードの設定サイドバーを開くことで確認することができます。

    フロー
    フローはエディタのワークスペース内でタブとして表示され、 ノードをまとめる主な方法です。

    「フロー」という単語は口語的には連結したノードの1揃いに対しても使われます。 そのため、フロー(タブ)には複数のフロー(連結したノードのセット)を含むことになります。

    コンテキスト
    コンテキストはフロー内で受け渡されるメッセージを利用せずに、 ノード間で共有する情報を保管する方法です。

    コンテキストには3種類あります;

    • ノード - 値を設定したノードのみが可視性を持ちます
    • フロー - 同じフロー(つまりエディタ内のタブ)内の全てのノードが可視性を持っています
    • グローバル - 全てのノードが可視性を持ちます

    デフォルトでは、Node-REDは内蔵メモリコンテキストストアを利用しているため、再起動を乗り越えて値を保存することはできません。 値を永続化させるため、ファイルシステムをベースにしたストアを利用するように設定することができます。 また、別のストレージプラグインを導入することも可能です。

    メッセージ
    メッセージはフロー内のノード間で受け渡されるものです。 メッセージは単なるJavaScriptオブジェクトで、任意のプロパティセットを保持することができます。 エディタ内ではしばしばmsgとして参照されます。

    慣例的に、メッセージは最も有用な情報を含んでいるpayloadプロパティを持っています。

    サブフロー
    サブフローは、 ワークスペース内の1つのノードに折りたたんだ一連のノードです。

    サブフローはフローの見た目の複雑さを軽減させるため、 または複数の箇所で使用される再利用可能なコンポーネントとしてノード群をまとめるために利用することができます。

    ワイヤー
    ワイヤーはノードを繋ぎ、どのようにメッセージがフロー内で受け渡されるのかを表します。
    パレット
    パレットはエディタの左側に位置し、 フローで利用できるノードの一覧のことです。

    コマンドラインまたはパレットマネージャを利用することで 追加のノードをパレットにインストールすることができます。

    ワークスペース
    ワークスペースは、パレットからノードをドラッグし、 それらを繋げることでフローを開発するメインの場所です。

    ワークスペースは上部に沿ってタブの列を持っています; タブ一つ一つが展開されているそれぞれフローとサブフローに対応します。

    サイドバー
    サイドバーは、エディタ内に多くの便利なツールを提供するパネルを含んでいます。 これにはノードについてのさらなる情報やヘルプを確認するパネル、 デバッグメッセージを確認するパネル、フローの設定ノードを確認するパネルを含んでいます。